ひきこもりの大人の発達障害、ゆるい居場所をみつけたい
完全引きこもり状態なのはパートナー(50代)です。
今年ひどい躁状態になりまして💦そのせいで失業してしております。
会社で上司や同僚や部下を侮辱しまくって、クビになったのです。
まわりのサポートもあり、躁状態から精神科受診につなげることができて
(躁からの受診は全体の4%にしかならないそうです!この話もまた書きます)、
薬のお陰で躁状態からは脱却。
今は鬱状態で、完全にひきこもっています。
一日に会話する相手は妻の私だけ。
会話は、ほんの一言、二言だけ(だと思う)。
・・・暗いトンネルの真っただ中の夫婦です。
関わるヒントは、努力でなく、諦め?
さすがにこれは良くないと思って。
どれだけコミュニケーションが苦手でも、人と関わらなくなって双極性障害が寛解(かんかい)するとは思えない。
たとえ寛解したとしても、同じことの繰り返しになるとしか思えない。
なにか、双極性障害でASDのパートナーの、人間関係の打開策はないものか・・・
書籍を読み漁っている中でみつけた一冊がこちら。
この本には、一般的な大人の発達障害のための本にあるような、
社会復帰のために、乏しいコミュニケーションスキルを磨くべきとか、
他人とコミュニケーションとるために、人の輪に入れるように努力するべきとか
相手の気持ちを想像できないなら、聞き役にまわるべきとか。
そんな前向きなことは、一言も書いてありません!
そういう意味で、一般の発達障害のための本とは、真逆の内容かもしれません。
見出しをいくつかピックすると、
友人とも距離をとればいい。
家族は寄り添わなくてもいい。
子供がいなくてもいい。
一緒に住んでも近づきすぎない
そもそも恋愛しなくていい
死ぬ直前に諦めて楽になる
等々の優しい言葉が。あぁ、気持ちがラクになります(笑)
人間は醜い面があるから、少し離れてつながるのがいい、のだそうです。
諦めることから始めるというのが、私には目からうろこの打開策です。
ゆるい居場所を二つもちたい
そんな中で目を引くのが、
「もうひとつの居場所をもつ」
ということ。
やっぱり人間は完全な引きこもりでは生きていけない…ですね。
著者のいう「居場所」とは、喫茶店のように単に長くいられるような場所でなく、
人とのつながりがある場所です。
たとえば、他の客と話のできる居酒屋でもいいし、よく参加する読書会でも良くて、そういう、ゆるいつながりのある場所だそうです。
そして、できれば、二つあるのが望ましい、と。
理由は、一つだと結局はその人間関係に頼り切りになる。
嫌な事があっても、離れたらつながりが全くなくなってしまう、
つまり、つながりを人質にとられた関係になってしまうから、だそうです。
そうはいっても、たとえ発達障害がない人でも、
大人になると、新たに居場所を持つことは容易でないような気がします。
ましてや病気で引きこもりモードになっている、うちのパートナーには、難しすぎないだろうか・・・。
社会不適合者の居場所?!
ここで筆者のすごいところは、つながりをなくしがちな人同士がつながるための居場所を、ご自分で作られていることです。
「不適応者の居場所」
対象者【ひきこもりがち、フリーランス、労働週4以下、心の病、社内ぼっちなど、さまざまな理由で居場所をなくしている人】
こんなに敷居の低い居場所は他にあるだろうか。
毎回自己紹介以外に仕切りはなく、ただダベるだけの数時間、という居場所なのだそうです。
ご興味のある方はぜひ著者のHPへ。
まずは人間関係を諦める。
そして優しい人間関係を築く。
「人間関係を半分降りる」という気楽さから作る優しい人間関係。
私もパートナーも、この暗いトンネルからちょっと抜けて、トンネルの外に優しい人間関係を作ることができますように・・・!!
これを拝読してくださった皆さまにも優しい居場所ができますように!!